セキュリティー企業ウィズ、グーグルの買収交渉を打ち切り

AI要約

サイバーセキュリティーの新興企業ウィズが、アルファベットによる買収交渉を打ち切り、新規株式公開(IPO)に注力することを決定した。

アルファベットは230億ドルでの買収案を提示していたが、ウィズは独力で成長を遂げることを選択。

この決断はグーグルにとって打撃であり、アルファベットも最近の買収交渉で難航している。

セキュリティー企業ウィズ、グーグルの買収交渉を打ち切り

ニューヨーク(CNN) サイバーセキュリティーの新興企業ウィズが、米グーグルの親会社アルファベットによる買収に向けた交渉を打ち切り、新規株式公開(IPO)に専念すると表明した。

ラパポート最高経営責任者(CEO)の社内向けメモを、CNNが閲覧した。

アルファベットは同社を230億ドル(約3兆6000億円)と、過去最高額で買収する案を示していたとされる。

ラパポート氏はメモの中で「この1週間は買収の話で持ち切りだった。オファーは光栄だが、自力でウィズを成長させる道を進むことにした」「このようなオファーを断るのは難しいことだが、わが社には素晴らしいチームがいるので、この選択に自信を持っている」と述べた。

アルファベットもウィズも、買収交渉を公式には認めていなかった。メモにもグーグルやアルファベットの社名は書かれていない。

CNNは今月、事情に詳しい関係者の話として、買収交渉を伝えていた。

交渉打ち切りの決断は、クラウド事業への投資と顧客獲得に力を入れるグーグルにとって打撃になる。

アルファベットは2022年3月、セキュリティー大手の米マンディアントを買収。最近はマーケティング・ソフトウエアの米ハブスポットの買収に向けて交渉中とされていたが、この件も先日、交渉打ち切りが報じられた。