英中銀、国債市場混乱時のレポ制度発表 保険会社・年金基金向け

AI要約

イギリス中央銀行、新しいキャッシュ調達制度を発表

ノンバンク金融機関レポファシリティー(CNRF)は年金基金や保険会社向け

利用金利は政策金利にスプレッドを加えて設定、市場混乱時に有利な水準に

英中銀、国債市場混乱時のレポ制度発表 保険会社・年金基金向け

Andy Bruce

[24日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は24日、英国債市場が深刻な混乱に陥った際に、保険会社や年金基金が英国債を担保に中銀からキャッシュを調達できる新制度の詳細を発表した。

新制度の名称は「コンティンジェント(不測の事態)ノンバンク金融機関レポファシリティー(CNRF)」。今年第4・四半期から申請の受け付けを開始する。

同国では2022年、トラス元首相が打ち出した「ミニ予算」を受けて国債市場が混乱し、中銀が介入を迫られた。今回の新制度は今年3月と昨年9月に中銀が概要の一部を明らかにしていた。

新制度はLDI(債務主導型投資)ファンド、年金基金、保険会社が利用できる。「英国債市場の深刻な機能不全が英国の金融安定のリスクになると中銀が判断した場合に発動される見通し」としている。

制度の利用に際して支払う金利は、政策金利に一定のスプレッドを上乗せする形で設定する。平常時に割高だが、市場の混乱時には魅力的な水準に設定するとしている。