英中銀、レポファシリティー拡大計画 短期金融市場の逼迫回避へ

AI要約
イングランド銀行が国債売却計画を発表レポファシリティーの利用拡大に備えるべき指示準備金が最低水準に近付くと政策金利が上昇する可能性

David Milliken

[ロンドン 22日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は22日、保有する国債を売却する中、各銀行はレポファシリティーの利用拡大に備えるべきだとし、現行の6カ月物レポオペレーションの大幅な拡大を計画していると明らかにした。

BOEは、量的緩和策の一環として2009年から21年に購入した国債の保有残高を年間1000億ポンド(1290億ドル)のペースで減らしている。

これにより金融システムから資金が吸収され、翌日物金利に望ましくない上昇圧力がかかる可能性がある。

コロナ大流行時に小規模企業向け融資を支援するため各行に低利資金を供給したBOEスキームが終了したこともさらなる圧力となっている。

現在、各行がBOEに預けている現金準備高は計7650億ポンド強。ベイリーBOE総裁は5月、「望ましい最低準備金の範囲」が3450億ポンドから4900億ポンドの間になると予想しており、来年下期にもこの水準に達する可能性があると述べた。

22日に欧州金融市場協会向けにロンドンで講演したBOEのビクトリア・サポルタ理事(市場担当)は、現在5.20%のポンド翌日物銀行間金利について、準備金が各行の望ましい最低水準に近付くにつれ、政策金利の5.25%へ収束していくと予想した。