ハンガリー中銀が15回連続利下げ 政策金利を6.75%に

AI要約

ハンガリー国立銀行が15回連続で政策金利を引き下げ、現在は6.75%となった。

エコノミストの予想を上回り、物価上昇率が低かったため利下げが妥当との意見が広がった。

中銀は慎重ながらも利下げを決定し、全員の支持を得た。

Gergely Szakacs

[ブダペスト 23日 ロイター] - ハンガリー国立銀行(中央銀行)は23日の会合で、主要政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて6.75%にすると発表した。利下げは15回連続。昨年5月からの引き下げ幅は1125bpに達した。

ロイターが先週まとめたエコノミスト調査では、17人中9人が25bpの利下げ、8人は中銀が慎重な政策運営を強調してきた点から現状維持をそれぞれ予想していた。

ビラグ副総裁は先週、利下げと現状維持のどちらもあり得るとの考えを示唆。ただエコノミストの間では、物価上昇率が予想より低かったことや、最近の通貨フォリントの上昇を踏まえると、中銀が利下げに傾いてもおかしくないとの声が出ていた。

エルステ・グループのエコノミスト、ヤノス・ナジ氏は「先週の(中銀からの)情報発信の後で今回の決定がなされたことに驚きはなかった。しかし6月時点のタカ派的な口調とは対照的なハト派的行動だったのは間違いない」と述べた。

ビラグ氏は、リスク評価が改善したため利下げが可能になったと説明した上で、慎重かつ我慢強い政策判断をするという中銀の姿勢は引き続き正当化されると付け加えた。

同氏によると、複数の政策委員は現状維持を強く主張する場面もあったが、最終的には全員が利下げを支持したという。