大韓航空、787-10就航 成田へ初便、最大の787

AI要約

大韓航空は新たに導入したボーイング787-10をソウル-成田線に就航させ、その後中長距離路線への投入を予定している。

787-10は3機種の中で最大サイズで、ビジネスクラスの新シートやエンジンも特徴的である。

さらに、大韓航空は777Xなど大型機を合わせて50機の発注を検討しており、アシアナ航空との統合準備を進めている。

大韓航空、787-10就航 成田へ初便、最大の787

 大韓航空(KAL/KE)は7月25日、ボーイング787型機の中で最大サイズとなる787-10を就航させた。新しいビジネスクラスを導入した機材で、1路線目となるソウル(仁川)-成田線で同日から運航し、その後は欧米などの中長距離路線への投入を予定する。

 導入初便となったのはソウル-成田線のうち、ソウル発1便目のKE703便(787-10、登録記号HL8515)で、ソウルを午前10時12分に出発し、午後0時31分に成田へ到着。その後、折り返しの成田発2便目KE704便にも投入し、成田を午後2時10分に出発した。ソウル着は午後4時30分ごろとなる見通し。

 787は標準型の787-8、長胴型の787-9、超長胴型の787-10の3機種で構成され、787-10は胴体がもっとも長い。全長は787-8(56.7メートル)と比べて11.6メートル、787-9(62.8メートル)より5.5メートル長い68.3メートルとなる。

 大韓航空の787-10は2クラス325席で、ビジネスクラス「プレステージクラス」が36席、エコノミークラスが289席。エンジンは米GE製GEnx-1Bを搭載する。同社は787-9も保有しており、2クラス269席(ビジネス24席、エコノミー245席)と2クラス278席(ビジネス24席、エコノミー254席)の2仕様ある787-9と比較すると、旅客と貨物の搭載量を15%増やすことができ、ドア付き個室タイプのビジネスクラス新シート「プレステージ・スイート2.0」を導入する。

 大韓航空は現地時間22日に開幕したファンボロー航空ショーで、787-10のほか、次世代大型旅客機777-9(777X)を合わせて最大50機発注する意向を表明している。確定発注した場合、777Xは大韓航空から初めて受注することになる。大韓航空は大型機2機種により機材を強化し、現在進めているアシアナ航空(AAR/OZ)との統合準備を進める。