【厚生年金】「月額25万円以上」をもらえるのは1割未満?公的年金制度の仕組みと受給額のリアルを解説
老後に向けた資金準備の重要性と年金制度の仕組みについて解説。
公的年金制度の2階建て構造と年金支給日のスケジュール。
厚生年金で受給する月額25万円以上の割合についても確認。
近年、多くの人々が将来の経済的な安定に対する不安を感じるようになっています。
短期的な安定も大切ですが、「人生100年時代」を迎える中で、老後に向けた資金準備がますます重要視されています。
老後の収入の大きな柱となるのが年金です。老齢年金の支給日は偶数月の15日。次回は8月15日となります。
そこで今回は、年金の仕組みについて解説していきます。そのうえで、厚生年金で「月額25万円以上」を受給する人の割合も確認していきましょう。
※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
老後の安心を支える公的年金制度。その基本を理解して、将来に備えましょう。
日本の公的年金制度は、国民年金と厚生年金の2階建て構造になっています。
●国民年金(1階部分)
・対象者: 原則として、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員が対象
・保険料: 一律で設定
・年金額: 納付期間に応じて将来の受給額が決まる
●厚生年金(2階部分)
・対象者: 公務員や会社員などが加入
・保険料: 収入に応じて決定(上限あり)
・年金額: 加入期間や納付額に基づいて決まる
この二層構造により、個々の加入状況や納付期間に応じて将来の年金受給額に大きな差が生じます。
特に厚生年金は、会社員や公務員が加入し、現役時代の収入に応じた保険料を納付するため、個人差が顕著です。
年金は偶数月の15日に支給されます。2024年のスケジュールを確認しましょう。
●2024年の支給日一覧
・2月の支給日:15日(12月、1月分)
・4月の支給日:15日(2月、3月分)
・6月の支給日:14日(4月、5月分)
・8月の支給日:15日(6月、7月分)
・10月の支給日:15日(8月、9月分)
・12月の支給日:13日(10月、11月分)
令和6年度の年金額は昨年度に比べて2.7%増額。この増額分は4月から反映され、6月の支給分から受け取りとなりました。
なお、支給日が土日祝日にあたる場合は直前の平日が支給日となるため、6月と12月は支給が早まります。