2024年6月からスタート 老齢年金の電子請求サービスとは?
老齢年金の電子請求サービスについて説明
電子請求サービスのメリットとデメリットの説明
電子請求の事前設定と手続き方法の説明
老齢年金は、受給者として受け取る権利ができたとしても、自動的に受給できるものではありません。老齢年金を受け取るためには、自分で年金の請求手続きをすることが必要となります。そして、この請求手続きについて、2024年6月から、電子請求ができるようになりました。
今回は、老齢年金の電子請求サービスについてチェックしていきましょう。
今まで、老齢年金受給の請求手続きは、住んでいる地域の年金窓口や郵送で行う必要がありました。しかし、2024年6月から、さらに「電子請求」ができるようになりました。
「電子請求」とは、スマートフォンやパソコンを使って、インターネット上で、年金の請求手続きを行うことを指します。まずは、電子請求サービスのメリットについて確認していきます。
<電子請求サービスのメリット>
1. 老齢年金の請求手続きが自宅等でできるので、窓口に行ったり、用紙に記入したりする必要がなく、手間が省ける
2. 請求手続きが15分程度で完了する
3. 手続きの処理状況をスマートフォン等から確認できる
電子請求サービスは、請求手続きが簡単にできることが最大のメリットです。
一方で、請求手続きを行う前に、マイナポータルの利用者登録など、いくつかの設定を行う必要があります。そのため、「逆に手間がかかってしまう」「初期設定の方法が分かりにくい」というデメリットがあります。
次に、電子請求を行う場合、どのような手続きを行えばよいのか確認していきます。そもそも電子請求を行う場合は、事前に以下の3つの設定が必要となります。
<事前設定>
1. マイナポータル(行政手続きをオンラインで行うサービス)の利用者登録
2.「公金受取口座」の登録
3. マイナポータルと「ねんきんネット」の連携
さらに、マイナポータルから「ねんきんネット」にログインし、申請手続きや電子署名を行います。電子署名では、署名用電子証明書のパスワード入力が必要となります。パスワードを忘れてしまっていると申請ができないため、注意しましょう。
請求の手続きを行う際は、マイナポータルの申し込みや、マイナポータルから年金の手続きを行うための「ねんきんネット」との連携でつまずいてしまう人も多いかもしれません。また、電子請求ができて便利になったのは事実ですが、年金を受給するような高齢者などは、操作が難しいと感じる人もいるでしょう。
詳しい申請方法を確認したい人は、日本年金機構のホームページをチェックしてください。