間もなく再開!「8月~10月の電気・ガス料金補助」65歳以上の無職夫婦世帯「1ヶ月の生活費」は約25万円…年金収入や貯蓄はいくら?

AI要約

物価上昇による支出増加や厳しい生活状況にある現役世代とは異なり、シニア世代の暮らしはどうなっているのかを検証する。

65歳以上の世帯の貯蓄額は様々で、300万円未満の世帯も一部存在し、そのような世帯は貯蓄以外の収入が必要。

貯蓄以外の収入として、公的年金が存在し、実際にシニア世代はいくらほどの年金を受給しているのかが気になる。

間もなく再開!「8月~10月の電気・ガス料金補助」65歳以上の無職夫婦世帯「1ヶ月の生活費」は約25万円…年金収入や貯蓄はいくら?

普段の買い物の中で、「こんなにモノの値段って高かったっけ?」「どんどん物価が上がっているな」と感じることは少なくないでしょう。

毎月の給料がなかなか上がらない中、物価上昇による支出が増える一方。家計の圧迫が続いています。

政府が燃料高騰対策として始めた電気・ガス料金の補助は5月使用分までで一度終了となりましたが、8月~10月に再開することも表明されるなど、物価高に関するニュースを聞かない日はありません。

現役世代にとっても厳しい生活が続いていますが、年金収入が主であるシニア世代の生活はどうでしょうか。

物価高に対して年金受給額は十分と言えるのでしょうか。今回は、年金受給者世代である65歳以上の暮らしについて解説していきます。

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2024年6月21日の岸田総理の記者会見で、「酷暑乗り切り緊急支援」として8月~10月の電気・ガス料金の一部補助が決定されました。

電気・ガス料金の補助は2024年5月末でいったん終了し、6月からの光熱費の高騰が懸念されているところでした。

具体的な内容については明言されていませんが、これらの措置によって「年末までの消費者物価の押し下げ効果を、措置がなかった場合と比べ、月平均0.5%ポイント以上とするべく検討する」としています。

とはいえ、こうして物価水準が高止まる中、年金を頼りに老後生活を送っていくことは可能なのでしょうか。

ここからは、実際に年金暮らしをしているシニアたちのお金事情について見ていきましょう。

まず、65歳以上の世帯における貯蓄額を確認しましょう。

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」から、平均貯蓄額と中央値をそれぞれ見ていきます。

 ・貯蓄平均値:2462万円

 ・貯蓄中央値:1604万円

全体の34.2%、全体の3分の1以上の世帯で、2500万円以上の貯蓄を保有していることがわかります。その一方で、15.2%の世帯の貯蓄額は300万円未満でした。

どれくらい貯蓄が必要なのかは世帯によって異なりますが、少なくとも貯蓄額300万円未満の世帯は、安心して老後を暮らすために貯蓄以外の収入が必須です。

貯蓄以外の収入といえばまず「公的年金」があります。現代シニアは、一体いくらほどの年金を受給しているのでしょうか。