〔東京外為〕ドル、156円台前半=株価上げ幅縮小などで下落(23日午後3時)

AI要約

東京外国為替市場のドルの対円相場は、午後に下落し156円30~32銭で推移。日経平均株価の上げ幅縮小などが影響している。

ドル円は午前に156円60銭前後まで下落し、午後は156円30銭台に持ち直した。海外市場では157円付近まで上昇後、156円50銭台に下落。米国時間もみ合いが続いた。

日経平均株価の動向や自民党の利上げ発言が影響して、売りが優勢になったが、156円近くでは買い戻しが入り、もみ合いが続いている。

 23日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の上げ幅縮小などに圧迫され、1ドル=156円台前半に下落している。昼すぎには一時156円10銭台まで売られた後は下げ渋っている。午後3時現在、1ドル=156円30~32銭と前日(午後5時、156円81~82銭)比51銭のドル安・円高。

 ドル円は早朝、前日の海外市場でやや買われた流れを受け、156円90銭付近で取引された。午前9時以降、実需筋の売りが出て、仲値公示にかけては156円60銭前後に下落。正午にかけては同水準でもみ合った。午後は、平均株価の上げ幅縮小を眺めて売りが再燃し、156円前後に接近したが、同水準では買い戻され、午後3時にかけては156円30銭台に持ち直した。

 前日の海外市場では、欧州時間は157円付近まで上昇した後、156円50銭台に下落。米国時間の序盤は買い戻しされ、157円10銭近辺に上昇した。いったん、156円70銭台に軟化したが、終盤は米長期金利の上昇を背景に157円00~10銭前後でもみ合った。東京時間の早朝はやや売られ、156円80銭台で推移した。

 東京時間に入ってからは売り基調となった。日経平均が値を消したほか、前日に自民党の茂木幹事長が利上げを求める発言を行ったことで、「日銀の追加利上げを警戒した売りが優勢になった」(為替ブローカー)という。ただ、156円に近い水準では買い戻され、「目先は156円台前半を軸にもみ合うのではないか」(大手邦銀)とみられる。

 ユーロも午後は対円で下落、対ドルは小動き。午後3時現在、1ユーロ=170円22~23銭(前日午後5時、170円72~73銭)、対ドルでは1.0890~0890ドル(同1.0887~0888ドル)。