〔東京外為〕ドル、156円台後半=終盤、調整売りで下落(22日午後5時)

AI要約

22日の東京外国為替市場では、ドルは日経平均株価の影響を受けて156円台後半に下落。調整的な売りが強まり、ドル安・円高の展開となった。

ドル円は朝方は157円40銭台で取引された後、上値を伸ばしたが、終盤に調整売りで下落。前週末の海外市場では米長期金利の上昇が支援要因となった。

ユーロも対円で下落し、対ドルは小動き。終盤は売りが強まり、1ユーロ170円台後半、1ドル1.0887-0888ドルとなっている。

 22日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、終盤に調整的な売りが強まり、1ドル=156円台後半に下落している。日経平均株価の大幅安や時間外取引で米長期金利がやや低下したことなどが圧迫要因。午後5時現在、156円81~82銭と前週末(午後5時、157円31~32銭)比50銭のドル安・円高。

 ドル円は早朝、前週末の海外市場が方向感を欠いた流れから157円40銭台で取引された。午前9時前にいったん売られたが、その後は実需筋の買いも入り、仲値にかけては157円40銭台を回復。午前11時前後には157円60銭前後に上値を伸ばした。正午前後はやや伸び悩んだ後、午後は調整売りが優勢となり、一時156円20銭台まで下落。終盤も売り優勢で、下値を切り下げる展開だった。

 前週末の海外市場では、欧州時間は世界的なシステム障害が発生したことでリスク回避の流れが強まり、156円90銭台まで軟化。その後、米国時間は米長期金利の上昇に支援され、終盤にかけて157円台半ばに持ち直した。

 東京時間は、午前中は実需筋の買いなどから上値を追ったが、午後は「買い一服となった後は調整売りが優勢だった」(為替ブローカー)という。日経平均の大幅安や米金利低下などで調整売りが強まり、「157円割れでストップロスの売りが誘われたのではないか」(大手邦銀)という。バイデン氏の米大統領選の撤退は「予想された動きであり、トランプ氏が有利な状況は変わらないのではないか」(同)との声が聞かれる。

 ユーロも終盤、対円は下落。対ドルは小動き。午後5時現在、1ユーロ=170円72~73銭(前週末午後5時、171円27~28銭)、対ドルでは1.0887~0888ドル(同1.0887~0887ドル)。