「地域理解深め施策推進」 中村中部運輸局長が就任会見

AI要約

中部運輸局長に就任した中村広樹氏が、人口減少や観光振興、物流の課題について抱負を語った。

中部地域の観光振興を進める一方、アクセスの良さを活かし、東京や大阪からの観光客を呼び込む取り組みを強化する意向。

また、物流の問題にも取り組み、トラックの課題に対し鉄道や海上輸送の役割も重要視している。

「地域理解深め施策推進」 中村中部運輸局長が就任会見

 中部運輸局長に1日付で就任した中村広樹氏(54)は17日、名古屋市内で就任会見を開いた。「人口減少や人手不足で、地域の足の確保が大きな課題となっている。公共交通といった移動手段の確保について、しっかり取り組みたい」と抱負を語った。

 また、前任の観光庁での経験などから、中部の観光について「東京、大阪の二大観光地に比べるとコロナ禍からの回復が少し遅れている」と指摘。その上で「中部圏は魅力ある場所も多く、アクセスの良さでもアドバンテージがある。東京、大阪から足をのばしてもらい、インバウンド(訪日客)の消費を取り込みたい」などと語った。

 物流の「2024年問題」については「トラックの長距離輸送の課題に対し、鉄道や海上輸送の役割が高まっている。役割分担をしながら問題解決につなげたい」と話した。

 中村氏は岐阜市出身。92年運輸省(現国土交通省)入省。関東運輸局次長や観光庁観光地域振興部長などを経て、7月1日付で中部運輸局長に就いた。