英HSBC、気候変動に重点を置くインフラファイナンス部門設立

AI要約

英HSBCが低炭素経済への移行に関連したインフラファイナンスとプロジェクトファイナンス部門を新設。トップには英政府の元閣僚が就任。

同社はプロジェクトファイナンスへの本格的な復帰を果たし、インフラ債務部門を監督する予定。

新設部門は英政府や多国間開発銀行、企業との提携を加速させる方針。

英HSBC、気候変動に重点を置くインフラファイナンス部門設立

Simon Jessop Tommy Reggiori Wilkes

[ロンドン 16日 ロイター] - 英金融大手HSBCは低炭素経済への移行に関連したインフラファイナンスとプロジェクトファイナンスの案件を開拓する部門を設立したと明らかにした。

新部門HSBCインフラストラクチャー・ファイナンス(HIF)のトップには2015年まで英政府の閣僚を務めたのダニー・アレクサンダー氏が就任する。

HSBCのグローバルバンキング&マーケッツ部門のグレッグ・ガイエット最高経営責任者(CEO)が送った社内メモによると、グローバル・バンキング・リアルアセット・ファイナンス部門の一部をHIFに移管する。同部門にはインフラファイナンス、輸出金融、ポートフォリオ管理などが含まれる。

HSBCにとって「プロジェクト・ファイナンス・アドバイザリー」への本格的な復帰となる。

HIFはCMBインフラファイナンス部門と緊密に連携し、持続可能なインフラ債務部門ペンタグリーン・キャピタルも監督する。

アレクサンダー氏は現在アジアインフラ投資銀行(AIIB)で政策・戦略担当バイスプレジデントを務める。11月にHSBCに入社しロンドンを拠点とする予定。

ガイエット氏はアレクサンダー氏の指名について、「英政府の新たなイニシアチブへの支援を含め」、政府、多国間開発銀行、企業との提携に向けた取り組みを加速させるだろうと述べた。