ナニコレ!? 開発者自ら「ヘンな形」と称したNASAの異形航空機、どんなもの? 全貌がシュールすぎた件

AI要約

世界で実用化に向けて開発競争が進んでいる次世代航空モビリティ「eVTOL(電動垂直離着陸)機」。NASAが研究を進めていた独特な形状のeVTOL機「パフィン」は、垂直離着陸と巡航飛行が可能な仕組みを持ち、時速150マイルで飛行可能であった。

ユニークな形状として、乗員は垂直離着陸時に立ち姿勢で搭乗し、巡航モードでは機体を寝かせるように傾けて飛行する。しかし、設計者によるとその姿はかなりシュールであり、キャノピーから乗員の一部しか見えない仕様となっていた。

しかし、コンセプトは2010年に発表されたものの、実機の製作は行われることなく、開発は終了してしまった。現在NASAの公式サイトからも「パフィン」に関する情報は削除されている。

ナニコレ!? 開発者自ら「ヘンな形」と称したNASAの異形航空機、どんなもの? 全貌がシュールすぎた件

 世界で実用化に向けて開発競争が進んでいる次世代航空モビリティ「eVTOL(電動垂直離着陸)機」。かつてNASA(アメリカ航空宇宙局)では、ユニークな形状をもったeVTOL機の研究を進めていました。たった1人を腹ばい状態で乗せ空を飛ぶ「パフィン」という機体です。

 この機体は「eVTOL」の名のとおりヘリコプターのように垂直に高度を上下でき、飛行機のように巡航ができるのが特徴。乗り降りならびに垂直離着陸時は、機体、そしてそのなかにいる乗員は立ち姿勢で、巡航モードでは機体自体を寝かせるように傾けて飛びます。巡航時のスピードは時速150マイル(約240km/h)。理論上はジェット旅客機とほぼ同等の最大高度3万フィート(約9150m)で飛べるスペックが打ち出されました。

 一方で、飛行中のイメージはユニークな形状の機体のキャノピーから、乗員の顔、肩のみが見えるというなんともシュールなものでした。また、設計担当者は海外メディアの取材に対し、この機に鳥の種類である「パフィン」と名付けた理由を「地上でこの機を見ると、翼が小さく、とても不格好な形状に見えるため」と称しています。

 なお、「パフィン」は2010年にコンセプトが公開されたものの、原寸大の機体の制作も行われずに開発終了となりました。現在のNASAの公式サイトからも、この機の情報は削除されています。