23年度の化粧品受託市場、4%増3456億円 矢野経済

AI要約

矢野経済研究所は2023年度の化粧品受託製造市場が前年比4.2%増の3456億円になったと発表。高騰する原材料や資材の影響で価格改訂交渉が活発化し、市場規模が拡大した。

韓国からの化粧品輸入が急増し、若年層がECサイトや店頭で購入するケースが増加傾向にある。

24年度の市場予測は3.3%増の3571億円。ファブレスメーカーによるヘアケア・スキンケアのセールスが好調で、市場は順調に拡大する見通し。

 矢野経済研究所は5日、2023年度の化粧品受託製造市場は売上高ベースで前年度比4.2%増の3456億円になったと発表した。受託案件数は「総じて緩やかな動きで推移することとなった」としている。原材料や資材、光熱費などの高騰で、クライアントに価格改訂交渉を行う動きが活発化。「価格転嫁分は化粧品受託製造企業の売上高に上乗せされ、化粧品受託製造市場規模は前年度を上回る結果となった」と分析している。

 また、韓国から日本への化粧品輸入が急増していることを指摘。若年層がECサイトで購入するケースが多いが、店頭での取扱量も増加傾向にあるとしている。

 同社では、24年度の化粧品受託製造市場について、3.3%増の3571億円になると予測。異業種参入企業などファブレスメーカーによるヘアケア・スキンケアのセールスが好調に推移しており、今後もその勢いが続くことで市場は順調に拡大する見通し、としている。