東京円、1ドル=161円台半ばで取引…一時38年ぶり安値更新

AI要約

2日の東京外国為替市場の円相場は、前日と比べて円安・ドル高の1ドル=161円台半ばで取引されている。

米大統領選挙でトランプ氏が優勢になったことで、米長期金利が上昇し、日米金利差の開きを意識した円売り・ドル買いが起きた。

東京市場でも円安・ドル高基調が続いているが、政府・日本銀行による為替介入への警戒感もあり、値動きが神経質となっている。

 2日の東京外国為替市場の円相場は、前日(午後5時)と比べて60銭程度円安・ドル高の1ドル=161円台半ばで取引されている。

 前日のニューヨーク市場で、米大統領選挙でトランプ氏が優勢になったとの見方が広がり、当選すれば積極的な財政政策でインフレ(物価上昇)が再燃するとの観測から、米長期金利が約1か月ぶりの水準に上昇した。日米金利差の開きを意識した円売り・ドル買いで一時、1ドル=161円72銭まで下落し、約38年ぶりの安値を更新した。

 この流れを受け、東京市場でも円安・ドル高基調が続いている。ただ、政府・日本銀行による円買い・ドル売りの為替介入への警戒感もあり、神経質な値動きとなっている。

 対ユーロでは、30銭程度円安・ユーロ高の1ユーロ=173円台半ばで取引されている。