TSMC工場抱える熊本県菊陽町、路線価が24%増で全国上昇率2位

AI要約

熊本県菊陽町の路線価が前年比24%増となり、台湾積体電路製造(TSMC)の半導体工場がある地域であることが明らかになった。

長野県白馬村や大阪市西区などでも路線価の上昇が顕著で、インバウンド需要や半導体関連工場の影響がある。

北海道札幌市内でも、次世代半導体の量産を目指すラピダスの工場建設により路線価が上昇している。

(ブルームバーグ): 国税庁が1日に公表した今年1月1日時点の路線価で、台湾積体電路製造(TSMC)の半導体工場がある熊本県菊陽町が前年比24%増と全国で上昇率2位となった。

公表資料によると、対象となったのは同町光の森3丁目の調査地点で、1平方メートル当たりの土地の価格は15万5000円だった。同町ではTSMCの第1工場が年末までに本格稼働するほか、第2工場の建設も決まっている。

円安などでインバウンド(訪日客)需要が好調な中、全国の上昇率首位はスキーリゾートで有名な長野県白馬村の32.1%で、3位は大阪市西区(19.3%)だった。

半導体関連では、次世代半導体の量産を目指すラピダスが工場を建設している北海道でも、通勤圏となる札幌市内での上昇が目立った。札幌市厚別区の新札幌駅前通りの調査地点が前年比16.7%増の56万円で、全国でも上昇率5位だった。

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