食費の内訳把握、フードロス簿…今改めて考える食費節約になる買い物方法

AI要約

食料の価格上昇の要因としてLNGの値上がりや天候不順による農作物の不作、円安などが挙げられる。

食費の節約をするためには、食費の内訳を把握し、無駄な支出を見直す必要がある。

フードロスを減らすために、フードロス簿をつけることで自分の無駄な傾向を知り、無駄な買い物を避けることができる。

食費の内訳把握、フードロス簿…今改めて考える食費節約になる買い物方法

物価高のいま、私たちが日々必要としている食料の価格ももちろん上がっています。

その原因は、LNG(液化天然ガス)の値上がりや天候不順により農作物の不作、それにより今まで輸入していたものの量が減ったことによる価格上昇などもあります。さらに追い打ちをかけるのが円安。食料自給率が高くない日本にとっては輸入価格の上昇も大きな要因です。

このようにさまざまな要因がある食料に関わる価格上昇は、今すぐに以前のような状況に戻るとは考えづらいものなのです。そのためにも今この時が、自分でできる食費の節約を見直してみるタイミングではないでしょうか。

物価がこれまでと変わっていないのであれば、食費はトータルでいくらかかっている程度の把握の仕方でも問題ありませんでした。しかし今のようにあれこれ値上がりしているときは、食費の内訳を把握して、かかり過ぎている部分を見直す必要があります。

まずは1~2カ月でいいので以下のような費目に分けて食費をつけてみましょう。

・主食(お米、パン、麺類)

・メインおかず

・副菜類(野菜や納豆など)

・調味料

・必要飲料(お茶や水など)

・その他飲料(ビールやジュースなど)

・菓子・デザート類

・その他

このように分けて記録をつけることで、減らせる余地があるものが見えてきます。

意外と多いのが、値段を気にして買ったものの結局、賞味期限が切れて捨ててしまったというパターンです。野菜室の奥で野菜がひからびていたなどの経験はありませんか? 農林水産省「食品ロスの現状を知る」によると、日本のフードロスは一年間で約612万トン、一人あたり毎日ご飯茶碗1杯分の食料を捨ててしまっている計算といいます。

もしも消費しないうちに駄目にしてしまった食料や調味料があれば、それを記録する「フードロス簿」をつけてみましょう。つけているうちに自分の傾向が見えてくるものです。自分が何を無駄にしてしまうかが分かれば、次に買おうとしたときに本当に今必要かどうか考えるようになります。

筆者が講演などでとったアンケートで多かったフードロス食材は、豆腐、納豆、もやしの3種類。無駄にしてしまった方にさらに突っ込んで聞いてみると「半額シールが貼ってあって買った」ということが分かりました。

これらは日持ちがしないため、半額シールが貼られることが多いものです。半額で買ったとしても捨ててしまったら定価で買ったよりも無駄な支出をしてしまうことになります。