![](/img/media/664e474565466.jpg)
給付金を検討の年金世帯【平均年金月額】はいくら?65歳以上・無職世帯の生活費は赤字に
2024年6月14日に公的年金額が2.7%引き上げられたが、マクロ経済スライドにより実質目減りした。
岸田首相が年金世帯や低所得者への給付金支給を検討すると発表した。
厚生年金と国民年金の平均月額が各年齢層で示され、一般的な年金の受給金額が明らかになった。
![給付金を検討の年金世帯【平均年金月額】はいくら?65歳以上・無職世帯の生活費は赤字に](/img/article/20240627/667cf73e1744a.jpg)
2024年6月14日支給分から、公的年金額が前年度と比較して、2.7%引き上げになりました。
物価高により増額された2024年度の年金額ですが、マクロ経済スライドによる調整により実質目減りしたともいわれています。
そんな中、6月21日に岸田首相が、「年金世帯や低所得者への給付金支給を検討する」と明らかにしました。
今回は、2024年度に変更となった60歳~90歳以上の「厚生年金」「国民年金」の平均月額や年金受給額や年金の仕組みを解説します。
※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
日本の公的年金は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造になっています。
●1階部分の国民年金
日本国内に住所を有する20歳~60歳の方は、原則、全員国民年金に加入します。
保険料は一律で、「加入期間(保険料納付期間)の長さ」で国民年金の受給額が決まります。
国民年金は基礎年金ともいい、40年間納付した場合は満額受け取り可能です。
●2階部分の厚生年金
会社員や公務員、パートなどで働き一定要件を満たした場合、国民年金に上乗せされて受け取ります。
厚生年金の年金額は「加入期間」と「加入期間中の収入」で決まります。
また、近年は企業年金や個人年金保険に加入し、公的年金に上乗せする人も増えています。
このような年金は「3階部分」に位置します。
まずは公的年金でどのくらい金額が受給できるのか、みておきましょう。
まずは厚生労働省「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、一般的な年金の受給年齢である65~90歳以上までの厚生年金の平均年金月額を確認しましょう。
●【60歳~69歳】厚生年金の平均月額
・65歳:厚生年金14万3504円
・66歳:厚生年金14万6891円
・67歳:厚生年金14万5757円
・68歳:厚生年金14万3898円
・69歳:厚生年金14万1881円
●【70歳~79歳】厚生年金の平均月額
・70歳:厚生年金14万1350円
・71歳:厚生年金14万212円
・72歳:厚生年金14万2013円
・73歳:厚生年金14万5203円
・74歳:厚生年金14万4865円
・75歳:厚生年金14万4523円
・76歳:厚生年金14万4407円
・77歳:厚生年金14万6518円
・78歳:厚生年金14万7166円
・79歳:厚生年金14万8877円
●【80歳~89歳】厚生年金の平均月額
・80歳:厚生年金15万1109円
・81歳:厚生年金15万3337円
・82歳:厚生年金15万5885円
・83歳:厚生年金15万7324円
・84歳:厚生年金15万8939円
・85歳:厚生年金15万9289円
・86歳:厚生年金15万9900円
・87歳:厚生年金16万732円
・88歳:厚生年金16万535円
・89歳:厚生年金15万9457円
●【90歳以上】厚生年金の平均月額
・90歳以上:厚生年金15万8753円
厚生年金は平均的に14~16万円台となりました。