〔東京外為〕ドル、157円台前半=FOMC公表など控えて小動き(12日正午)

AI要約

12日午前の東京外国為替市場では、ドルの対円相場が小動きとなっている。

前日に続き、ドル円は157円台前半で取引されており、方向感を欠いた展開が続いている。

米国時間の金利や株価指数の動き、日本の企業物価指数の影響もあり、ドル円の相場は狭いレンジ内で推移している。

 12日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日本時間の明日未明にFOMCの結果公表などを控え、1ドル=157円台前半で小動きとなっている。正午現在は、157円18~18銭と前日(午後5時、157円34~34銭)比16銭のドル安・円高。

 ドル円は前日の海外時間に総じて方向感を欠いた流れを受け、157円10銭台を中心に取引された。午前9時以降、やや買われて仲値前後は157円20銭前後に浮上する場面もあったが、同水準が上値となり、正午前後は157円10銭台へと伸び悩んだ。

 前日の米国時間の序盤は、長期金利の低下で156円80銭近辺へ下落。中盤は、長期金利の反転上昇で157円40銭付近に切り返したが、終盤は金利低下を眺めて156円90銭程度へ軟化。ただ、株価指数の持ち直しで157円10銭台へ買い戻された。

 東京時間の朝方は、5月の企業物価指数の上昇率が強めとなり、ドル円を圧迫したものの、157円付近が下値となった。午前9時以降は上下したものの、「狭いレンジ圏にとどまった」(FX業者)とされ、総じて動意を欠いた展開だった。前日の海外時間もドル円は上下したが、「方向感には乏しく、レンジ圏内の値動きに終始した」(大手邦銀)と指摘される。東京時間は「FOMCのほか、日本時間の今夜には米CPIの発表を控えており、積極的に動きにくい状況が続くだろう」(同)との声が聞かれる。

 ユーロも午前9時以降、対円、対ドルで小動き。正午現在は、1ユーロ=168円84~85銭(前日午後5時、169円35~37銭)、対ドルでは1.0741~0741ドル(同1.0764~0764ドル)。