ECB、いかなる金利の道筋も事前約束しない-フィンランド中銀総裁

AI要約

欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバーが金利の道筋を事前に約束しない方針を示唆

金利の決定要因やインフレ率見通しなどを踏まえ、具体的な金利の動向を予測しない方針を強調

ユーロ圏のインフレ率は将来的に目標値に回復する見通しを示す

(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)はいかなる金利の道筋もあらかじめ約束することはないと、政策委員会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁が述べた。

レーン氏は11日の発表文で「『木を見て森を見る』ことが重要だ」と指摘。「とりわけ2023年9月以降、インフレ率を目標に押し下げるという点で大きな進展があった」と語った。

「毎回の政策委員会会合では、3つの要因に基づき金利を設定する。すなわち、インフレ見通しと基調的インフレの動き、金融伝達の強さだ」と説明し、「いかなる金利の道筋もあらかじめ約束することはない」と続けた。

「新たなエネルギー価格や地政学上の衝撃、予想外の賃金の伸びがないとすれば」、ユーロ圏のインフレ率は「低下の流れが向こう数カ月にやや鈍ることはあっても、今後1年間では目標値に戻ると見込まれる」との見解を示した。

原題:ECB Won’t Pre-Commit to Any Path for Interest Rates, Rehn Says(抜粋)

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