メタン高効率生成の新技術 大阪ガスが装置公開

AI要約

大阪ガスが新技術の試験装置を報道公開。水とCO2からメタンを生成する技術で、従来よりも30%高い効率を実現。2040年ごろの実用化を目指す。

「メタネーション」技術を進化させ、再生可能エネルギーで水素と一酸化炭素を生成し、メタンを製造。効率の向上を図る。

熱も有効活用する新技術で、CO2削減に貢献。従来よりも効率的なメタン生成が可能となる。

 大阪ガスは5日、水と二酸化炭素(CO2)から都市ガス原料のメタンを生成する新技術の試験装置を大阪市で報道公開した。水を電気分解して合成に必要な水素を生み出す新型の装置を内蔵し、効率が従来よりも30%高いのが特徴。2040年ごろの実用化を目指す。

 CO2削減に寄与するため研究が進む「メタネーション」技術をさらに進化させた。これまでは外部で製造した水素を使う必要があり、効率が良くなかった。

 新技術は、水とCO2を再生可能エネルギー由来の電気で分解し、水素と一酸化炭素を生成、最終的にメタンを製造する。副次的に発生した熱も水の分解に用いるという。