「○○君はすごいね」と"さしすせそ"で褒めるのは全然ダメ…相手を痺れさせる最高の褒め言葉

AI要約

日本人が褒めるのを苦手とする理由について述べられている。直接褒めることが難しい場合、間接的に褒める方法が提案されている。

直接褒めるのが苦手な人には、間接的に事実に触れることで相手を褒める方法が効果的であると説明されている。

直接的な言葉ではなく、間接的に褒めることで、相手の行動を真剣に見ていることを示すことができると述べられている。

相手をすごいと思う気持ちを伝えるにはどうすればよいのか。モチベーション&コミュニケーション代表の桐生稔さんは「直接褒めるのが苦手なら、直接褒めなければいい。間接的に事実に触れるだけで、実は直接褒められるより言われた方は嬉しい」という――。

 ※本稿は、桐生稔『提案・指示・交渉・雑談・プレゼン・会議etc.あえて話さない戦略』の一部を再編集したものです。

■直接褒めるのが苦手なら直接褒めなければいい

 日本人は褒めるのが苦手だといいます。

 本当はすごいと思っているのに素直に口にすることができなかったり、夫婦、親子、上司部下、先輩後輩など、身近な人ほど照れがあって褒めるのが恥ずかしかったりするからかもしれません。

 また「初対面の人にいきなり褒めたら、うさんくさいと思われそう……」、そんな声もよく聞きます。

 そのため当スクールでは、受講生に、こんなことをお伝えしています。

 「直接褒めるのが苦手なら、直接褒めなければいい」と。

 「何を言っているの?」と思われそうですが、最後まで聞いてもらえると、きっと理解していただけるはずです。

■間接的に褒める

 例えば、部下を褒めるとき。

 直接褒める場合は「○○君、すごいね」「○○さん、がんばっているね」というストレートな表現になりますが、褒めるのが苦手な人や、照れや恥ずかしさがある人はなかなか言えません。

 そこで、直接的にではなく、間接的に褒めるのです。

 「○○君は、たとえ忙しくても納期は必ず守るもんね」

「○○君は、どんな難題でも受けたことは最後までやり切るからね」

「○○さんは、契約数が増えているのに行動量がぜんぜん落ちないね」

 と。

 これは間接的に事実に触れているだけです。

 直接褒めてはいませんが、こっちのほうが、言われたほうは嬉しいです。

 なぜなら、事実に触れるというのは、相手のことをちゃんと見ていないと伝えることができないからです。