債券は上昇か、弱い米製造業指標で金利低下-10年債入札への警戒重し

AI要約

米国債券市場は利下げ余地が広がり、長期金利が低下する見込み。

アナリストは米製造業指数の下振れで利下げ期待が高まり、相場展開を堅調に予想。

日本銀行の会合に向けた懸念が残る中、新発10年物国債の利回り予想や先物取引に警戒感。

(ブルームバーグ): 4日の債券相場は上昇が予想されている。米国で製造業景況指数を受けて利下げ余地が広がったとの見方が強まり、長期金利が大幅に低下した流れを引き継ぐ。10年国債入札に対する警戒感は相場の重しになりそうだ。

SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、米供給管理協会(ISM)製造業指数の下振れで米連邦準備制度理事会(FRB)の次のアクションは利下げという見方を補強した格好だとし、米金利低下を受けて堅調な相場展開を予想する。

ただし、「日本銀行の6月会合に向けた懸念は残り続ける。10年債入札を無難程度の結果で終えても、金利を押し下げる買いは発生しないのではないか」との見方も示した。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.03~1.06%(4日は1.06%で終了)、先物中心限月6月物は143円10銭~143円50銭(同143円16銭)。

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先物夜間取引で6月物は3日の日中取引終値比24銭高の143円40銭で終えた。

10年債入札

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