〔米株式〕NYダウ反落、259ドル安=ナスダックは高い(3日午前11時45分)

AI要約

ニューヨーク株式相場は週明けに反落し、利益確定の売りが膨らんでいる。

米国のインフレ懸念が後退したことで、利下げ観測が後押しとなり、一部の銘柄が上昇している。

一方で、米製造業の景況指数が低下し、一部の銘柄は下落している。NYSEに一時停止のトラブルも発生。

 【ニューヨーク時事】週明け3日午前のニューヨーク株式相場は、前週末に大幅高となった反動から持ち高調整や利益確定の売りが膨らみ、反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前11時45分現在、前週末終値比259.83ドル安の3万8426.49ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は67.69ポイント高の1万6802.71。

 米商務省が前週末発表した4月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.7%上昇(市場予想と一致)と、上振れしなかったため、インフレ再燃への過度の警戒感が後退。米連邦準備制度理事会(FRB)による年内利下げ観測が後押しされ、ダウは574.84ドル高と、年初来最大の上げ幅で終了した。この後を受けて、3日は持ち高調整や利益確定とみられる売りが膨らんでいる。

 一方、米長期金利の低下が支援材料となり、ハイテク大手は軒並み堅調。メタ(旧フェイスブック)、アップル、アマゾン・ドット・コムは約1~2%上伸している。

 米サプライ管理協会(ISM)が午前に発表した5月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は48.7と、前月(49.2)から低下。市場予想の49.6(ロイター通信調べ)を下回った。

 ニューヨーク証券取引所(NYSE)は午前10時すぎ、一部の銘柄が一時停止するトラブルがあり、調査していると報告。このため、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイ(A株)株が一時約99%安と表示されたが、影響を受けた銘柄数は不明。NYSEは「テクニカルな問題」としている。

 個別銘柄では、米化学大手のダウが3%超安、トラベラーズ、キャタピラーなどが2%超安となり、ダウ平均の下げを先導。一方、エヌビディアは3%超上昇している。ミーム株の代表格ゲームストップは29%急伸。米メディア大手パラマウント・グローバルは7%高。米映画会社スカイダンス・メディアによるパラマウント買収案の再提示を巡る報道が買い材料視された。