【速報】スズキの型式指定申請不正は先代アルト貨物車のみ ブレーキフェード試験で実際の記録より短く申請……販売台数は約2.6万台

AI要約

スズキがアルト(貨物車)においてブレーキの不正があったことを発表した。

不正は実際の停止距離よりも短い距離を申請したことだった。

スズキは再度試験を行い、ブレーキ性能は十分に満たされているとの結果となった。

 国土交通省が発表した型式認証取得不正だが、スズキはプレスリリースを出しアルト貨物車においてブレーキの不正があったと発表した。

 文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ

 スズキがプレスリリースで発表したところによれば先代のアルト(貨物車)、HBD-HA36Vにおいてブレーキフェード試験の不正があったと発表した。対象となるのが2014年12月~2017年12月まで販売された2万5999台。

 プレスリリースによれば「2014年9月のアルト(貨物仕様)(ABS無)の型式申請の際に提出した「トラック及びバスの制動装置の試験記録及び成績(TRIAS 12-J010-01-付表)」において、フェード試験の停止距離を、実際の試験で測定した停止距離より短く記載していました」と説明している。

 ブレーキが高温になった状態での停止距離を測定する試験で、実際の制動距離よりも短い距離を申請していたという。試験を繰り返す日程的な余裕がなかったというが、スズキらしからぬ姿勢は残念だ。

 スズキは「2024年5月18日に法規認証部門の立ち合いの下、当該試験をやり直した結果、フェード試験の法規要件を十分に満たすことが確認できました」とまとめており、当該車種のブレーキ性能は担保されている。

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