強硬派と穏健派が争う可能性も イラン大統領選の候補者登録始まる

AI要約

ヘリコプターの墜落で死亡したライシ・イラン大統領の後任を選ぶ大統領選の候補者登録が30日始まった。6月3日までの登録期間中、ライシ師の路線に近い反米保守強硬派と、そこから距離を取る保守穏健派のそれぞれが有力な候補者を出す可能性がある。

この日、首都テヘランの内務省に設けられた登録窓口では、反米保守強硬派のジャリリ元最高安全保障委員会事務局長が登録を済ませた。複数のイランメディアの記者によると、欧米に柔軟な立場を取る保守穏健派のラリジャニ元国会議長も登録に訪れると見込まれている。

反米保守強硬派のライシ政権を第1副大統領として支え、現在は暫定大統領を務めるモフベル氏も有力候補の一人だが、保守系紙の記者は「演説の巧みさやカリスマ性に欠ける」と指摘。ただ、モフベル氏が出馬を決断すれば、ジャリリ氏がモフベル氏の支援に回る可能性があるとみる。ほかの候補に対抗する上で、強硬派が一枚岩になる必要があるためだ。

強硬派と穏健派が争う可能性も イラン大統領選の候補者登録始まる

 ヘリコプターの墜落で死亡したライシ・イラン大統領の後任を選ぶ大統領選の候補者登録が30日始まった。6月3日までの登録期間中、ライシ師の路線に近い反米保守強硬派と、そこから距離を取る保守穏健派のそれぞれが有力な候補者を出す可能性がある。事前審査で双方とも立候補を認められれば、大統領選はこの両派が争う構図になる。

 この日、首都テヘランの内務省に設けられた登録窓口では、反米保守強硬派のジャリリ元最高安全保障委員会事務局長が登録を済ませた。複数のイランメディアの記者によると、欧米に柔軟な立場を取る保守穏健派のラリジャニ元国会議長も登録に訪れると見込まれている。

 反米保守強硬派のライシ政権を第1副大統領として支え、現在は暫定大統領を務めるモフベル氏も有力候補の一人だが、保守系紙の記者は「演説の巧みさやカリスマ性に欠ける」と指摘。ただ、モフベル氏が出馬を決断すれば、ジャリリ氏がモフベル氏の支援に回る可能性があるとみる。ほかの候補に対抗する上で、強硬派が一枚岩になる必要があるためだ。