スペイン、独立派恩赦法が成立 近く施行へ

AI要約

スペイン下院はカタルーニャ自治州の独立活動家らの恩赦を認める法案を可決し、成立した。法案施行によりプチデモン元州首相の帰国が可能となる見通し。

採決は賛成177、反対172で行われ、極右や右派の野党が反発。与党対立の懸念も。

サンチェス首相は恩赦法をXで歓迎し、政治的許しの重要性を強調。

 【パリ共同】スペイン下院(350議席)は30日、北東部カタルーニャ自治州の独立活動家らの恩赦を認める法案を賛成多数で可決し、同法は成立した。早ければ週内に施行される見込み。スペインメディアなどが伝えた。2017年にカタルーニャ独立の是非を問う住民投票を強行し、その後出国したプチデモン元州首相の帰国に道が開ける可能性がある。

 採決は賛成177、反対172だった。野党の右派や極右は恩赦法に強く反発しており、与党との対立が激化する恐れもある。

 サンチェス首相はX(旧ツイッター)で「政治においては人生と同様、許しは恨みより強い」と述べ歓迎した。