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【MotoE第3戦カタルーニャ大会】2人の新ウイナーが誕生。ライダーが感情を揺らしたパルクフェルメの言葉
第3戦のMotoEで、カタルーニャ大会ではオールタイムラップ・レコードが更新され、新たなウイナーも誕生した。
MotoEルーキーのグティエレス選手が初優勝し、グラナド選手も感慨深い2位に入った。
グラナド選手は過去の怪我から立ち直り、今季初の表彰台を手にした。それぞれが感謝と喜びを述べた。
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電動バイクレース『FIM Enel MotoE World Championship』(以下、MotoE)の第3戦は、スペインのバルセロナ-カタロニア・サーキットで行なわれました。今大会のレース周回数は、2023年同様、7周で設定されています。ドゥカティの電動レーサー「V21L」による2シーズン目の今季、カタルーニャ大会では最高速こそ更新はならなかったものの、オールタイムラップ・レコードは更新されました。2023年のレコードは1分48秒377でしたが、今季はオスカル・グティエレス選手によって1分48秒025が記録されています。参考までに、Moto3クラスのオールタイムラップ・レコードは、1分46秒111となっています。
今大会では、2レースで新しいウイナーが誕生しました。順番に追っていきましょう。
レース1で優勝したのは、グティエレス選手です。グティエレス選手は今季からMotoEフル参戦でありながら、開幕戦ポルトガル大会レース2で3位表彰台を獲得しているライダーです。そんな注目のMotoEルーキーが、第3戦で早くも優勝を飾ったのです。
混戦の中、メインストレートでスリップストリームを使い、1コーナーでの225kgの車体をコントロールしたハードブレーキングは素晴らしいものでした。そのあとも、初年度2019年からMotoEに参戦し続ける実力者、エリック・グラナド選手を抑えきって優勝したのです。
「今も夢の中にいるよ。ここ、僕のホームグランプリで優勝できた。素晴らしい気持ちだ」と、グティエレスはパルクフェルメで笑顔を浮かべていました。
一方、レース1で2位を獲得したグラナド選手にとっても、思い入れのある結果になったようです。
「とても嬉しいよ。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したい。1年前、ここですごく嫌なことがあったんだ」と言ったグラナド選手は、少し声を詰まらせました。
「ここで表彰台に立てた。本当にありがとう」
グラナド選手は2023年にスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦し、カタルーニャラウンドで転倒を喫して、脳震盪を起こしたのです。おそらく、そのことを言っていたのでしょう。グラナド選手にとって、今季初の表彰台獲得となりました。