【MotoGP第6戦カタルーニャGP】Moto2佐々木歩夢選手 転倒リタイアながら「トップとの差は縮まっている」

AI要約

佐々木歩夢選手(ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム)は、前戦フランスGPでMoto2クラスでの初完走を果たし、カタルーニャGPでは予選25番手で臨んだが、決勝レースで転倒リタイアとなった。

佐々木選手は今週はトップとの差を縮めることができ、ポジティブな進展があったと感じており、今後のムジェロでの戦いに向けて意気込みを述べている。

Moto2クラスは、トライアンフのエンジンとオリジナルシャシーを組み合わせたマシンで争われ、MotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。

【MotoGP第6戦カタルーニャGP】Moto2佐々木歩夢選手 転倒リタイアながら「トップとの差は縮まっている」

 佐々木歩夢選手(ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム)は、前戦フランスGPで、今季よりステップアップしたMoto2クラスでの初完走を果たしました。開幕戦カタールGPと第2戦ポルトガルGPは転倒リタイア、第3戦アメリカズGPはポルトガルGP直後に受けた両腕の腕上がりの手術のために欠場となり、第4戦スペインGPはプラクティス2の転倒により、予選以降を走れなかったのです。

 こうして迎えたカタルーニャGPでは2回のプラクティスで総合22番手となり、予選をQ1から臨みました。予選は25番手でした。

「10コーナーの立ち上がりでハイサイドになって、そこから0.4秒をロスしたんです。それがなければプラクティス2と同じ1分42秒9は出せたし、Q2に進めるタイムをマークできたと思います。フィーリングは良いし、フランスGPと比べても乗れてきていますよ」

「Moto2は1周をまとめるのが大変です。このサーキットは路面グリップが悪いので難しいですね。明日(の決勝レース)はかなりタイヤのグリップが落ちると思うので、タイヤが落ちたときにどう走るのかが自分の課題です。明日は経験のレースになると思います」

 決勝レースでは1周目の4コーナーで他車に接触され、転倒リタイアとなりました。しかし、佐々木選手はMotoGP.comのインタビューの中で、「今週は今までと比べてトップとの差を縮めることができて、ポジティブなウイークだったと思います」とも語っていました。

「(転倒は)自分のせいではないだけに悔しいですけど、今週のポジティブな部分をピックアップして、連戦のムジェロで完走、ポイント争いができるように、このまま課題を改善しながら頑張っていきたいと思います」

 MotoGP第7戦イタリアGPは、5月31日から6月1日、イタリアのムジェロ・サーキットで行われます。

■Moto2クラスとは……

 Moto2クラスは、トライアンフ「ストリートトリプルRS」の排気量765ccの3気筒エンジンをベースに開発されたオフィシャルエンジンと、シャシーコンストラクターが製作したオリジナルシャシーを組み合わせたマシンによって争われる。タイヤは2024年よりピレリのワンメイクとなった。クラスとしてはMotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。