EU委員長 ウクライナへの支援を発表、日本円で5兆6000億円あまり ロシアの凍結資産を活用

AI要約

EUのフォンデアライエン委員長はウクライナを訪問し、ロシアの凍結資産を活用して5兆6000億円の支援を発表。

ウクライナでの暖房需要が高まる中、ロシアによるエネルギーインフラ攻撃が激化しており、復旧を支援する狙いがある。

EUの支援策に対しロシア外務省が反発し、緊張をエスカレートさせる可能性が示唆されている。

EU委員長 ウクライナへの支援を発表、日本円で5兆6000億円あまり ロシアの凍結資産を活用

EU(=ヨーロッパ連合)のフォンデアライエン委員長は訪問先のウクライナで20日、ロシアの凍結資産を活用し、ウクライナに日本円で5兆6000億円あまりを支援すると発表しました。ウクライナでは暖房需要が高まる冬を前に、ロシアによる発電施設などへの攻撃が激しさを増していて、復旧を後押しする狙いがあります。

EU(=ヨーロッパ連合)のフォンデアライエン委員長は20日、ウクライナの首都キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と共同記者会見を行いました。

フォンデアライエン委員長は「ロシアは悪質な方法で、エネルギーインフラを狙い続けている。冬がすぐそこまで来ている中で明かりをともし続ける」として、ウクライナに350億ユーロ、日本円で5兆6000億円あまりを融資すると発表しました。

この融資には、制裁で凍結したロシアの資産を活用する予定で、これは今年6月のG7サミットで参加各国が採択した計画の一環となります。

ロイター通信によりますと、ロシア外務省はこの支援策について「EUは正気を失っている。ロシアとの緊張をエスカレートさせる道だ」と猛反発しています。