“軽トラ1台” でどこでも発電 雪国で活躍期待の発電システム

AI要約

軽トラック1台で何もない場所を人が集まる場所に変えてしまいます。今後の活用が期待される発電システムの動作試験が行われました。

大学の中庭でコーヒーを飲みながらパソコン作業をする学生。屋外とはいえ、サーキュレーターや扇風機も回る快適な環境です。

さらに、コーヒーメーカーから注がれる熱々のコーヒーを求め、学生たちが集まってきました。

“軽トラ1台” でどこでも発電 雪国で活躍期待の発電システム

軽トラック1台で何もない場所を人が集まる場所に変えてしまいます。今後の活用が期待される発電システムの動作試験が行われました。

大学の中庭でコーヒーを飲みながらパソコン作業をする学生。屋外とはいえ、サーキュレーターや扇風機も回る快適な環境です。

さらに、コーヒーメーカーから注がれる熱々のコーヒーを求め、学生たちが集まってきました。

ここは、電気が通っていない場所にも関わらず、なぜこんな状況が実現したのでしょうか。

【フォルテ 葛西純CEO】

「発電所を移動させよう、持ち歩こうっていう発想で」

軽トラックの荷台に設置されたこちらのシステム。「MPP」=「モバイル・パワー・プラント」と呼ばれるシステムです。ガスなどの熱源と水の温度差を利用して発電します。

今回の動作試験ではこの電力を活用し、携帯回線がつながらない場所でも衛星を利用して通信することができる「スターリンク」を稼働させ、実際に通信を行っていました。「スターリンク」は能登半島地震の際にも活用された通信方式です。

【フォルテ 葛西純CEO】

「南海トラフの地震の予報とか、台風10号の被害もそうだと思うんですけど、いろんな課題がある時に、迅速にそこの場所にエネルギーをつくるというのはすごく需要があると思っています」

さらにこの発電システムは、雪国・青森ではかなり力を発揮しそうです。

【フォルテ 葛西純CEO】

「このシステムとしてはエネルギーを、熱が80%、20%が電気をつくります」

何とこのシステム、発電の際に生まれた熱で温水をつくり雪をとかすことができます。その雪どけ水を再び発電に回すことで無駄なく、より効率良く発電することができます。

【フォルテ 葛西純CEO】

「雪というものは邪魔者で、寄せることに1000億円以上のお金が掛けられている、全国でかけられているんですけども、雪は資源として、電力として生まれ変わるので」

年末には、実際に雪を活用しながらイルミネーションを点灯させる実証実験を青森駅前で実施予定だということです。

【フォルテ 葛西純CEO】

「捨てるものからエネルギーを生み出す仕組み、これが青森から生まれていけば良いかなと思っています」