今年の北半球、観測史上最も暑い夏 EU気象情報機関

AI要約

コペルニクス気候変動サービスによると、今年の北半球は観測史上最も暑い夏だった。温暖化が進む中、気象情報機関は警鐘を鳴らしている。

気候変動によって、干ばつや洪水、台風などの災害が各地で相次いでいる。温暖化対策が急務であり、国際社会の協力が求められている。

パリ協定の目標である気温上昇を1.5度C以内に抑えるためには、各国の協力が不可欠であり、今後の展望は不透明なままだ。

今年の北半球、観測史上最も暑い夏 EU気象情報機関

EU=ヨーロッパ連合の気象情報機関・コペルニクス気候変動サービスは6日、地球温暖化が進む中、今年、北半球は観測史上最も暑い夏だったと発表しました。

コペルニクス気候変動サービスによりますと、今年6月から8月にかけての北半球は昨年を上回り、観測史上、最も暑い夏だったということです。今後の見通しについては、2024年が去年を上回って最も暖かい年になる可能性があるとし、「各国が温暖化ガスの排出を速やかに削減しない限り、異常気象はさらに激しくなる一方だ」と警鐘を鳴らしています。

気候変動によって、この夏もアフリカやヨーロッパでは干ばつが起こり、スーダンで大雨による洪水が発生し、7月にはフィリピンや台湾、中国を縦断した台風で100人以上の死者が出るなど、各地で多くの災害を引き起こしています。

温暖化対策をめぐる国際ルール「パリ協定」では、産業革命以前からの気温上昇を1.5度C以内に抑える目標を掲げていますが、各国の足並みはそろっておらず、温暖化ガス排出削減への道筋は不透明なままです。