ファウチ元NIAID所長が退院、西ナイルウイルスから回復

AI要約

アンソニー・ファウチ氏が西ナイルウイルス感染症による入院を終えて自宅で養生中。

米国では毎年約1000人が重篤な症状で入院し、感染は蚊によって広がる。

西ナイルウイルスに対する特別な治療法やワクチンは存在せず、感染が脳や神経系に侵入するリスクもある。

ファウチ元NIAID所長が退院、西ナイルウイルスから回復

(CNN) 米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長を務め、新型コロナウイルス感染症の流行時には大統領首席医療顧問も務めた経歴を持つアンソニー・ファウチ氏が、西ナイルウイルスの罹患(りかん)による入院を終えて自宅で養生していることがわかった。広報担当が明らかにした。

広報担当によれば、ファウチ氏は完全に回復する見込み。

米国では毎年約1000人が西ナイルウイルスに感染して重篤となり入院する。西ナイルウイルスは感染した蚊に刺されることで広まる。

さらに平均1500人が発症後に診断を受けるが、専門家によれば、米国では最大80%の感染が確認されていないという。

西ナイルウイルスに対するワクチンや特別な治療法は存在しない。ほとんどの場合、症状は軽く、インフルエンザのような症状や発疹が出る。150件に1件程度の割合でウイルスが脳や神経系に侵入し、脳の損傷や腫れ、死に至る可能性がある。米国では毎年約100人が西ナイルウイルスによって死亡している。