「現職当選」司法も認定 最高裁が選管発表支持 ベネズエラ

AI要約

ベネズエラ最高裁がマドゥロ大統領の再選を認める判断を下した。

選挙の結果を巡る野党と政府の対立が続く中、司法の判決によってマドゥロ氏の3選が確定した。

選挙でのマドゥロ氏の得票率や開票の詳細について疑問が残る中、野党側による不正の指摘もある。

 【サンパウロ時事】ベネズエラ最高裁は22日、先月行われた同国大統領選で反米左派の現職マドゥロ大統領が当選したことを認める判断を下した。

 統一候補の当選を主張する野党陣営との対立が続く中、選管当局の発表を司法が支持したことでマドゥロ氏3選の既成事実化が進んだ。3期目の任期は来年1月からの6年間となる。

 選管の発表への反発が広がる中、裁判所を掌握するマドゥロ氏が司法判断を出すように求めていた。ロドリゲス最高裁長官は判決文を読み上げ、選挙の物証に関して「正当性に異論の余地はない」と言明し、マドゥロ氏を当選とした選管の見解を有効と認定した。

 選管は、マドゥロ氏が約52%の得票率で当選したと発表。しかし、開票の詳細は公表しておらず、不正を指摘する声が野党陣営から上がっている。