ロシア、越境攻撃を取材の米CNN記者を国際手配へ 不法入国と主張

AI要約

米CNN記者が不法入国でロシアで捜査される事件が起きた。

ウクライナ軍の越境攻撃を取材中だった記者と2人のウクライナ人ジャーナリストが捜査対象となった。

他の外国メディアも同様の問題でロシア当局と対立している。

ロシア、越境攻撃を取材の米CNN記者を国際手配へ 不法入国と主張

 ロシア連邦保安局(FSB)は22日、米CNNの記者が不法にロシア国内に入国したとして捜査を始めた。インタファクス通信が伝えた。近く国際手配する方針だという。記者はウクライナ軍の越境攻撃を取材するため、同軍とともにロシア南西部クルスク州に入っていた。

 捜査対象になったのは、米CNNのニック・ペイトン・ウォルシュ記者。先週、クルスク州の町スジャで取材し、ニュース映像を放映していた。

 ほかに2人のウクライナ人ジャーナリストも不法入国して撮影したとして捜査している。ただ、実際に逮捕される可能性は極めて低く、「警告」の意味合いが強い。

 ほかにAP通信などの外国メディアも取材のために、ウクライナ側からクルスク州に入っており、ロシア外務省は16日、国営イタリア放送協会(RAI)の撮影チームが不法に入国したとして、イタリアの駐ロシア大使を呼び出して抗議。刑事責任を問う考えを示唆していた。