ロシア ウクライナの越境攻撃長期化に備え 航空宇宙軍兵士を歩兵に転用も

AI要約

ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃が長期化し、プーチン政権はそれに備え始めたと報じられている。

プーチン政権は国営放送を通じて、領土の一部占領を戦時下の「新しい現実」として国民に慣れさせようとしている。

ロシア軍がクルスク防御のため航空宇宙軍の兵士を歩兵部隊として現地に派遣し、専門職の人員を転用することで領土奪還の能力に懸念がある。

ロシアのプーチン政権がウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃の長期化に備えるよう準備をはじめたとメディアが報じました。

独立系メディア「メドゥーザ」はプーチン政権関係者の話として、ウクライナ軍に制圧されたロシア領の奪還には数か月以上かかるとみているということです。

プーチン政権は、国営放送などプロパガンダを通じて、ウクライナによる領土の一部占領を戦時下の「新しい現実だ」として、国民に慣れさせようとしているとしてます。

一方、イギリス国防省は、ロシア調査報道機関の情報として、ロシア軍がクルスク防御のため、航空宇宙軍の兵士を歩兵部隊として現地に派遣していると明らかにしました。

派遣された兵士には、早期警戒レーダーの操作員や長距離爆撃機の要員など専門職に就いていた人員も含まれているということです。

これは、ロシア軍内で人員不足が続いていることを示している可能性が高く、専門的な分野の人員を歩兵に転用することは、領土を奪還する能力を低下させる懸念があるとしています。