【カンボジア】南部港決算、4~6月は増収増益

AI要約

カンボジア南部シアヌークビル自治港(PAS)の2024年第2四半期決算は、売上高が前年比24.4%増の1,145億1,376万リエル、純利益は同26.2%増の377億9,204万リエルとなった。

売上高の内訳、コンテナ取扱量、貨物取扱量、出荷・受け入れ先、寄港船舶の状況など、具体的な数字と割合が示された。

PASは深海港であり、拡張工事が進行中。第1期ではコンテナターミナルの拡張を実施し、続く第2期と第3期の計画も明らかになっている。

 カンボジア南部シアヌークビル自治港(PAS)の2024年第2四半期(4~6月)決算は、売上高が前年同期比24.4%増の1,145億1,376万リエル(約41億3,700万円)、純利益が同26.2%増の377億9,204万リエルだった。

 売上高の内訳は、荷役が全体の49.1%、クレーンを用いたLO/LO方式でのコンテナ積み降ろしが27.0%、船舶サービス料が16.6%、保管料が5.3%などだった。 

 コンテナ取扱量は26.5%増の 25万9,617TEU(20フィートコンテナ換算)、貨物取扱量は27.2%増の248万3,452トンだった。

 貨物の出荷先は米国が全体の41%、欧州連合(EU)が29%を占めた。受け入れは、中国からが全体の71%に達した。

 寄港した船舶はコンテナ船が2.8%減の173隻、タンカーが3.7%増の141隻などだった。

 1~6月期決算は、売上高が前年同期比24.9%増の2,118億7,818万リエル、純利益は同25.9%減の710億8,781万リエルだった。

 PASはカンボジア唯一の深海港で、3期に分けて拡張工事が進んでいる。昨年着工した第1期では、既存のコンテナターミナルを長さ350メートル以上、水深14.5メートルに拡張する。第2期と第3期は、それぞれ28年と29年に完工する計画。