SKハイニックス「M7すべて訪ねてきてHBM生産要請…機会しっかり生かしたい」

AI要約

SKハイニックスの柳成洙(リュ・ソンス)副社長は、M7からHBMをカスタムする要請を受けたことを明かした。

SKハイニックスはオーダーメード型HBMの開発に取り組み、AIチップに必須な高性能メモリーに関心が集まっている。

SKグループの利川フォーラムでは、AIに関する議論が行われ、未来の技術革新に向けた展望が示された。

SKハイニックス「M7すべて訪ねてきてHBM生産要請…機会しっかり生かしたい」

SKハイニックスの柳成洙(リュ・ソンス)副社長は19日、「M7がすべて訪ねてきて広帯域メモリー(HBM)をカスタムしてほしいと要請している」と話した。ソウル市内のホテルで開かれたSKグループの「利川(イチョン)フォーラム2024」でだ。M7とは「マグニフィセント7」と呼ばれる米国7大ビッグテックで、アップル、マイクロソフト、グーグル、アルファベット、アマゾン、エヌビディア、メタ、テスラを意味する。

柳副社長は「カスタム製品と関連した要求事項が多くなるなどパラダイムの大きな転換点に直面した。この機会をしっかりと生かしてメモリー事業を持続発展させたい」と述べた。柳副社長のこの日の発言はSKハイニックスがすでに主要大手テック企業とオーダーメード型HBM開発を協議中だと公開したものだ。

HBMは高性能メモリーで大量のデータを処理でき、人工知能(AI)チップに必須だ。最近ではAIチップを必要とする企業が自社の技術の特徴に合わせたオーダーメード型HBMを要求し始めた。HBM市場で世界1位のSKハイニックスはオーダーメード型HBMである第6世代のHBM4を準備中だ。サムスン電子は2025年下半期の出荷を目標にHBM4を開発している。

SKグループはこの日のフォーラムでAIに対し集中的に議論した。「近づく汎用人工知能(AGI)時代、どのように準備するか」「SKのAIビジネス成功的定着案摸索」など4つの対談セッションを用意し、SKテレコムの柳英相(ユ・ヨンサン)社長ら主要系列会社の経営陣とサウジ王立科学技術大学のユルゲン・シュミットフーバー教授、元オープンAI幹部のザック・カース氏、ネイバークラウドAIイノベーションセンター長のハ・ジョンウ氏などと対談した。

「現代AIの父」と呼ばれるシュミットフーバー教授はオンラインで参加し、「未来はただ良いだけでなく、より良くなるだろう。数千年間に人々が知ったすべてのものが完全に違うもので代替されるだろう」と話した。続けて「ますます多くのことが自動化され、結局は大規模物理的機械で構成された社会が生まれるだろう。すべての人は安く強力で透明なAIを所有し、さまざまな面で暮らしを改善するだろう」と付け加えた。

カース氏はSKグループのAIの強みに対し「SKは大企業として多様な市場に進出し世界的に途轍もない流通網を持っている。売り上げを高めるためにはAIでも付加価値サービスを構築することが重要だ」と話した。

利川フォーラムは内外の碩学講演と社内外の専門家討論などを通じて技術革新など主要懸案を点検し未来を眺望するSKグループの核心年次行事だ。崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長と崔再源(チェ・ジェウォン)SK首席副会長、崔昌源(チェ・チャンウォン)SKスペックス協議会議長をはじめとする主要経営陣が参加した。