米国務長官がイスラエル到着、ガザ停戦へ進展目指す

AI要約

ブリンケン米国務長官がイスラエルを訪問し、ガザの停戦交渉に新たな提案を示す。

停戦交渉はエジプトのカイロで再開され、イスラエル軍は攻撃を続ける中での交渉が進行中。

ハマスとイスラエル政府の双方が譲歩を拒否し、停戦交渉は難航している状況。

米国務長官がイスラエル到着、ガザ停戦へ進展目指す

Humeyra Pamuk

[テルアビブ 18日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は18日、イスラエル中部テルアビブに到着した。パレスチナ自治区ガザの停戦交渉でイスラエルとイスラム組織ハマスの溝を埋めるために米国は新たな提案を示しており、停戦実現に向け進展を図りたい考え。

ブリンケン氏による中東訪問は昨年10月にガザで戦闘が開始して以来、9回目となる。国務省高官によると、19日にネタニヤフ首相を含むイスラエル政府高官らと会談する予定。

エジプト、カタール、米国が仲介役を務める停戦交渉は今週、エジプトの首都カイロで再開する見通し。ブリンケン氏もイスラエル訪問終了後にエジプト入りする。

米政権高官はテルアビブに向かう機中で記者団に、停戦交渉が「変曲点」にあるとし、「今が正念場」だと語った。

イスラエル軍は18日、ガザ中部デールバラハなどを攻撃し、保健当局によると子ども6人とその母親を含む少なくとも21人が死亡した。

ネタニヤフ氏は閣議で「われわれは交渉を行っているのであって、一方的に譲歩するシナリオはないと強調したい」と語った。「柔軟に対応できることもあれば、柔軟に対応できないこともある」とした。

ハマス側は、ネタニヤフ氏が仲介者の努力を妨害し、交渉を「決裂」させようと新たな条件を出していると非難した。