イスラエルとハマス、停戦妨げていると互いに非難－協議再び膠着か
イスラエルとハマスは停戦交渉を巡り互いを非難し、交渉が再び膠着状態に陥る可能性が高まっている。
イスラエルのネタニヤフ首相は柔軟に対応できることとできないことがあり、譲歩するシナリオではないと強調し、ハマスも新たな要求に反発している。
米国務長官がイスラエルを訪れ、関係者と面談する予定であり、今回が中東歴訪の10回目となる。また、エジプトへ向かう予定もある。
（ブルームバーグ）： イスラエルとイスラム組織ハマスは、停戦交渉を妨げているとして互いを非難した。交渉妥結の後押しを目指すブリンケン米国務長官はイスラエルのテルアビブに到着した。
交渉仲介国は、パレスチナ自治区ガザの停戦を目指す取り組みはここ数カ月で最も最終段階に近づいているとの認識を示している。ただ、18日に双方が異議を唱えたことで、交渉が再び膠着（こうちゃく）状態に陥る可能性が高まった。
イスラエルのネタニヤフ首相は「われわれが進めているのは交渉であり、ただ譲歩するというシナリオではない」と閣議の冒頭で発言。「柔軟に対応できることと、柔軟には対応できないことがあり、そこは曲げられない。われわれは両方を区別する方法をよく分かっている」と語った。
それから程なく、ハマスは声明を通じてイスラエルの新たな要求について詳述し、それが交渉を妨げていると主張。「ネタニヤフ氏の全責任がある」と批判した。
米国務省高官によると、ブリンケン氏は今回のイスラエル訪問でネタニヤフ首相、ヘルツォグ大統領、ガラント国防相らと会う予定。イスラエルとハマスの衝突以来、同氏の中東歴訪はこれで10回目となる。20日にはエジプトに向かう。
原題：Israel, Hamas Accuse Each Other of Imperiling a Cease-Fire Deal（抜粋）
--取材協力：Dan Williams、Fares Alghoul.
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