ウクライナ、ロシアがエネルギー攻撃停止で交渉計画、越境で頓挫、米紙

AI要約

ウクライナとロシアがエネルギー・電力インフラへの攻撃停止について交渉していたが、ウクライナ軍の越境作戦により頓挫した。

両国はカタールの仲介のもとで双方の代表団を派遣し、エネルギーインフラへの攻撃を停止する計画を進めていた。

攻撃停止が実現すれば将来の停戦に向けた包括的な合意につながる期待があった。

ウクライナ、ロシアがエネルギー攻撃停止で交渉計画、越境で頓挫、米紙

 米紙ワシントン・ポストは17日、ロシアの全面侵攻を受けるウクライナとロシアが今月、双方のエネルギー・電力インフラへの攻撃停止について合意を結ぶため、カタールの仲介のもとで交渉する予定だったと報じた。ただ、ウクライナ軍によるロシア南西部クルスク州での越境作戦を受けて頓挫しているという。

 同紙が複数の当局者らの話として報じたところによると、ウクライナ、ロシア双方がカタールの首都ドーハに代表団を派遣し、仲介役のカタールとそれぞれ協議する形の間接交渉を行う計画だった。カタールがエネルギーインフラなどへの攻撃停止を提案して、この2カ月間、両国と話し合いを進め、ドーハでは合意に向けて詳細を詰める予定だったという。

 ロシアはミサイルなどでウクライナの発電施設や送電網を攻撃し、ウクライナでは停電が深刻化している。一方、ウクライナ側もドローン(無人機)でロシアの石油精製施設などへの攻撃を繰り返してきた。部分的な攻撃停止で折り合えば、将来の停戦に向けた包括的な合意につながるとの期待も交渉関係者の間で出ていたという。