イスラエル外相、同盟諸国に「反撃への加勢」期待 イランの攻撃あれば

AI要約

イスラエル外相は同盟諸国にイランからの攻撃に対する支援を期待する考えを示し、フランスの外相から批判を受けた

イランと中東の緊張が高まる中、暗殺事件を巡りイスラエルとイランが対立。イスラエルは関与を否定している

停戦交渉が続く中、イスラエルは米国の支持を受けつつ、防衛の準備を整えている

【AFP=時事】イスラエルのイスラエル・カッツ(Israel Katz)外相は16日、中東エルサレム(Jerusalem)で行われた英仏外相との会談で、イスラエルがイランから攻撃を受けた場合、同盟諸国に「反撃への加勢」を期待していると述べた。だが、フランスのステファヌ・セジュルネ(Stephane Sejourne)外相はこの発言を「不適切」と見なした。

 イランおよび中東の同盟勢力は、テヘランで暗殺されたイスラム組織ハマス(Hamas)の政治的指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏ら重要人物の暗殺について、イスラエルの仕業だと非難し、報復を宣言している。一方、イスラエルは関与を否定している。

 イスラエル外務省によると、カッツ氏はイスラエルを同時訪問したフランスのセジュルネ外相、英国のデービッド・ラミー(David Lammy)外相に対し、「イランが攻撃してきた場合、わが国は同盟国に対し、防衛だけでなく、イラン国内の重要目標に対する攻撃への加勢も期待している」と語った。

 だが、セジュルネ仏外相は会談後、記者団に対し、「われわれは現在、外交的解決へ向けた取り組みを進めている。そうした中で(イランがイスラエルを攻撃した場合の)イスラエルの対応について話すのは不適切だ。われわれはイランの報復を防ぐために努力している」と語った。

 一方、イスラエルは、米国のロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官から、「イスラエル防衛の準備はできている」と改めて言質を取ったと述べた。

 カタールの首都ドーハでは、イスラエルと米国、仲介国のエジプト、カタールによるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での停戦交渉が行われている。【翻訳編集】 AFPBB News