ガザ停戦交渉、最終局面へ 米「隔たり埋める」新提案

AI要約

パレスチナ自治区ガザでの戦闘終結を目指す停戦交渉がドーハで行われ、米政府が新たな提案を示し、再協議する方針。

バイデン米大統領がエジプト、カタール首脳と連絡を取り、米国は外交圧力を強化。停戦交渉が最終局面を迎える中、緊張が高まる。

ハマス指導者の暗殺によりイランが報復を宣言する中、ガザの停戦進展により中東情勢も左右される状況。

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザでの戦闘終結を目指し、カタールの首都ドーハで行われた停戦交渉は16日、終了した。仲介した3カ国の声明によると、米政府はイスラエルとイスラム組織ハマスの「隔たりを埋める」新たな提案を示した。今後数日間で細部を詰め、来週にもエジプトの首都カイロで再協議する予定。ガザで4万人以上が犠牲になった戦闘の停戦が実現するかどうか、最終局面を迎えた。

 バイデン米大統領は16日、共に仲介するエジプト、カタールの首脳とそれぞれ電話会談した。ブリンケン米国務長官は17日にイスラエルを訪問。ネタニヤフ首相と会談する見通しだ。国務省は訪問に際し、全当事者に「最終合意を妨げる行動」を控えるようけん制した。再協議を前に、米国は外交圧力を強めた。

 ハマスの最高指導者だったハニヤ氏がイランで暗殺されたことを受け、イランはイスラエルへの報復を宣言。一方、ガザの停戦交渉で進展があれば、直接攻撃を自制する姿勢を示しており、停戦交渉の行方が中東情勢の緊張緩和も左右する。