イスラエル格付け「A」に下げ、中東情勢緊迫化で=フィッチ

AI要約

格付け会社フィッチがイスラエルの格付けを引き下げ、地政学リスクの高まりを指摘。

ガザでの紛争が長期化し、他の戦線に拡大する可能性もある。

イスラエル政府が増加した軍事費により経済への影響が懸念されており、債務水準も増加する見込み。

イスラエル格付け「A」に下げ、中東情勢緊迫化で=フィッチ

[12日 ロイター] - 格付け会社フィッチは12日、イスラエルの格付けを「Aプラス」から「A」に引き下げた。パレスチナ自治区ガザでの戦闘が長期化する中、地政学リスクが高まっているとした。見通しは「ネガティブ」に据え置いた。

「ガザでの紛争は2025年に入っても続く可能性があり、他の戦線に拡大するリスクもある」との見方を示した。

イスラエルとイランやその代理勢力との緊張の高まりは、多額の追加軍事支出、インフラの破壊、経済活動や投資への打撃を意味する可能性があると指摘。

イスラエル政府が国境防衛強化に伴い、軍事費を戦闘開始前の水準から対国内総生産(GDP)比1.5%近く恒久的に増加させると予想した。

また、軍事費拡大と経済の不透明感が持続すれば、債務水準は25年以降も増加傾向が続くと見込んだ。