ウクライナ軍がロシア領内に「陣地」 「予想外」の攻撃に対応できず

AI要約

ウクライナ軍がロシア南西部クルスク州での越境攻撃を続けており、ロシア軍は対応に追われている様子。

攻撃は6日早朝から始まり、ウクライナ軍が多くの集落を制圧。犠牲者や被害者が出ている。

国際情勢を考慮し、攻撃によってロシアに和平協議への圧力をかけようとする狙いもある。

ウクライナ軍がロシア領内に「陣地」 「予想外」の攻撃に対応できず

 ウクライナ軍が6日からロシア南西部クルスク州で越境攻撃を続けている。ロシア軍は「敵を壊滅している」と主張するが、ロシアの軍事ブロガーは、ウクライナ軍は制圧した集落に陣地を築いていると伝え、これまでで最大規模の越境攻撃になる様相だ。今後の国際情勢をにらみ、ロシアを和平協議につかせる圧力とする狙いの可能性がある。

 ロシア国防省や独立系メディアによると、攻撃が始まったのは6日早朝。戦車や防空ミサイルシステムなどを装備したウクライナ軍の部隊が越境して10キロ以上進軍し、11集落を占拠した可能性がある。スミルノフ・クルスク州知事代行らの発表では、少なくとも6人が死亡し、30人以上が負傷。住民3千人が避難した。

 独立系メディア「メドゥーザ」は、ロシア側は国境警備隊や徴集兵などの戦車などを持たない部隊が対応したと伝えた。兵力や兵器が侵攻最前線に集中配備されて手薄になったとして、攻撃を受けた可能性がある。