ウクライナ、ロシア本土を最大規模で攻撃…「国境越え10-15キロ進撃」

AI要約

ウクライナとロシアによる最大規模の地上戦が2022年2月にロシア本土で発生。ウクライナ軍が攻撃を開始し、ロシア軍との戦闘が続いている。

ウクライナ軍がロシア西南部のクルスク州を攻撃し、ロシア軍はウクライナ軍への犠牲と損失を主張。未確認情報によればウクライナ軍が村を占拠し、重要施設も占拠の可能性があると報道されている。

米国はウクライナ戦争の拡大を防ぐためにウクライナ軍の攻撃を制限しているが、状況は不透明。ロシアのプーチン大統領はウクライナに対する攻撃を非難し、中東地域でも緊張が続いている。

ウクライナ、ロシア本土を最大規模で攻撃…「国境越え10-15キロ進撃」

ウクライナとロシアがロシア本土で2022年2月の開戦以降最大規模の地上戦をしている。ウクライナ軍は6日午前5時30分(現地時間)から戦車や装甲車など陸軍の兵力を動員し、国境地域のロシア西南部クルスク州方面を攻撃している。ロシア軍は、最大1000人のウクライナ軍が攻撃し、少なくともウクライナ軍100人が死亡、215人が負傷し、戦車7両を含む54両のウクライナ軍の装備に損失が発生したと主張した。ウクライナは公式立場を明らかにしていない。

ロシア独立メディアのシレナは11カ所の村がウクライナ軍の手中に渡ったという未確認情報があると伝えた。ロシアの有名軍事ブロガーはウクライナを経由して欧州に輸出される天然ガスパイプライン施設もウクライナ軍に占拠されたと主張した。

ウクライナ軍とロシア軍の戦闘が続き、ウクライナ軍がすでに国境から10-15キロ進撃したという報道もある。ロシア軍も当初はウクライナ軍の攻撃を「撃退した」と伝えていたが「ロシア軍の火力がやや被害を受けた」と訂正したという。CNNは「ビデオ映像ではウクライナが標的になった村に進入したかどうかは確実でない」とし「村が砲撃を受けたことは映像で確認される」と伝えた。

米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は7日、ウクライナ軍の進撃を事前に把握していたのかという質問に「知らなかった」とし「報道を見た。ウクライナ軍の目標についてさらに把握するためウクライナと接触する」と答えた。米国はウクライナ戦争の拡大を防ぐため米軍の武器を利用したウクライナ軍のロシア本土攻撃を認めていないが、最近は制限的な条件でこれを許容した。トランプ前大統領が再選に成功すれば軍事支援を受けるのが難しくなると予想したウクライナが、米国を抜いた独自の決定で作戦を進めたという見方が出ている。

ロシアのプーチン大統領は7日、政府会議を開き、「(ウクライナが)民間の建物、ビル、救急車などに向けてミサイルを含む多様な種類の武器で無差別的に攻撃した」とし「大規模な挑発」と非難した。プーチン大統領の最側近、メドベージェフ国家安全保障会議副議長は8日、テレグラムを通じて、ウクライナの首都キーウに向けた進撃を主張した。

中東地域の情勢も爆発直前の緊張感が続いている。イスラエル軍のハレビ参謀総長は7日、ハマスの新しい最高政治指導者に選出されたシンワル氏に向けて「ハマスがもう一度、政治局の首長を交代するよう努力する」と述べた。

イランはこの日に開かれたイスラム協力機構(OIC)緊急会議で「国連安全保障理事会がイスラエル政権の侵略行為に適切に対応しなければイランは合法的な防御権を行使するしかない」と国連に委ねるなどやや融和的な態度を見せたが、レバノンの親イラン武装勢力ヒズボラがイランとは別にイスラエルを攻撃する可能性があるという見方が出ている。米国はウクライナと中東の事態を共に沈静化することを望んでいるが、11月の大統領選挙を控えた状況であり米国の影響力が十分に発揮されないという分析が出ている。