エムポックスで緊急委へ WHO、アフリカで拡大

AI要約

世界保健機関(WHO)はアフリカのコンゴと周辺でエムポックス(サル痘)が拡大しているため、専門家による緊急委員会を開催する意向を表明した。

以前宣言された緊急事態が終了した後、新たなウイルスがコンゴ、ケニア、ルワンダなどで確認されている。

現在の状況は国際的な公衆衛生上の懸念事項として取り扱われており、緊急事態の宣言が検討されている。

 【ワシントン共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は7日の記者会見で、アフリカのコンゴ(旧ザイール)や周辺でエムポックス(サル痘)が拡大しているとして、専門家による緊急委員会を早期に開催する考えを表明した。「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかどうかを検討する。

 WHOは22年7月、エムポックスがアフリカ中西部から欧米などへも拡大したことを受け緊急事態を宣言した。その後、新規感染が大幅に減少したため23年5月に緊急事態を終了させた。今回問題となっている新タイプのウイルスはコンゴのほか、ケニアやルワンダなどでも確認されている。