米当局「ボーイング機事故は回避できた」 未認可作業継続を問題視
AI要約
NTSBの委員長は、米アラスカ航空の737 MAX9型機の飛行中の事故は完全に回避可能であり、ボーイングは事前に未認可の生産作業の問題に対応すべきだったと指摘した。
事故機の製造過程でドアプラグの脱着に関する書類が不足しており、主要なボルトが欠落していたことが判明している。
ボーイングやFAAが法令順守に関する報告書と行動計画を実施する必要があり、再発防止策が不可欠であると述べられた。
David Shepardson
[ワシントン ７日 ロイター] - 米アラスカ航空のボーイング７３７ＭＡＸ９型機の機体の一部が飛行中に吹き飛んだ１月の事故を巡り、米運輸安全委員会（ＮＴＳＢ）のジェニファー・ホメンディ委員長は７日、事故は完全に回避可能だったとの認識を示した。その上で、ボーイングは事故前に当局が認めていない生産作業の問題に対応すべきだったと強調した。事故に関する公聴会の後で記者団に語った。
ホメンディ氏は「未認可の作業や、許可なく（ドアプラグ＝使わない非常口を覆うカバー＝を）取り外してきた歴史を示すボーイングや連邦航空局（ＦＡＡ）の監査や、法令順守に関する報告書と行動計画が膨大にある」と指摘。事故が再発しない保証はないと述べた。
ボーイングは事故機の製造過程におけるドアプラグの脱着に関する書類を作成しておらず、誰が関与したのかをいまだに特定できていない。ＮＴＳＢによると、事故機のドアプラグからは４本の主要なボルトが欠落していた。
