豪レックス航空、任意管理に 737運航停止、地域路線は継続

AI要約

豪州のレックス航空(Rex、RXA/ZL)は、豪国内の主要路線に投入するボーイング737-800型機の運航を停止した。任意管理に入ったことにより、737-800型機を保有するすべての機材が運航停止となったが、サーブ340型機を投入する地域路線は運航を継続している。

豪航空会社のヴァージン・オーストラリア(VOZ/VA)とカンタス航空(QFA/QF)は、レックス航空の主要路線運航停止に対応し、航空券の無料振替を開始。振替対象路線や受付期間がそれぞれ異なるため、旅行者は各航空会社の情報を確認する必要がある。

さらに、新興LCCのボンザ航空(BNZ/AB)が4月に運航を停止し、7月に債権者総会で清算が決議されたことから、豪国内の航空市場では再編が進んでいる状況となっている。

豪レックス航空、任意管理に 737運航停止、地域路線は継続

 豪州のレックス航空(Rex、RXA/ZL)は、豪国内の主要路線に投入するボーイング737-800型機の運航を停止した。同社を傘下に持つリージョナル・エクスプレス・ホールディングスと子会社のレックス・グループが、日本の民事再生手続に当たる「任意管理」に入ったことによるもので、サーブ340型機を投入する地域路線は運航を継続している。

 Rexはシドニーを拠点とし、2002年8月に就航。豪国内線のみを運航する。任意管理の開始前は737-800を9機保有しており、現在はすべてが運航停止となっている。レックス・グループの取締役会は、豪会計事務所アーンスト・アンド・ヤング・オーストラリア(EYオーストラリア)のサミュエル・フリーマン氏、ジャスティン・ウォルシュ氏、アダム・ニキティンス氏の3氏を共同任意管財人に選任したと現地時間7月30日に発表した。

 レックス航空の主要路線運航停止を受け、豪航空会社のヴァージン・オーストラリア(VOZ/VA)とカンタス航空(QFA/QF)は、航空券の無料振替を始めた。このうち豪ヴァージンは、シドニー-ゴールドコースト線やブリスベン-ケアンズ線など重複する13路線を対象とし、8月14日まで受け付けている。

 カンタス航空を中核とするカンタスグループは、シドニー-アデレード線やメルボルン-キャンベラ線など重複12路線を振替対象としている。受け付けは8月31日まで。また、レックスの従業員を対象とした転職相談の専用ウェブサイトも設けている。

 豪国内では、新興LCCのボンザ航空(BNZ/AB)が4月30日に運航を停止。事業の継続可能性について協議を進めたが、7月2日の債権者総会で債権者が同社の清算を決議した。