北海ブレント先物、80ドル台前半─半ばに回復も=シティ

AI要約

シティ・リサーチのリポートによると、北海ブレント先物が下落から回復し、80ドル台前半─半ばの水準に戻る可能性があるという。

原油価格はファンダメンタルズや天候、地政学、資金の流れによって一時的な支援を受ける可能性がある。

過去の安値を記録した後、ブレント価格は再び80ドルを目指す可能性が高く、地政学的リスクへの反応も議論されている。

北海ブレント先物、80ドル台前半─半ばに回復も=シティ

[7日 ロイター] - シティ・リサーチは7日付のリポートで、北海ブレント先物が最近の下落から回復し、80ドル台前半─半ばの水準を付ける可能性があると指摘した。

ファンダメンタルズ、天候、地政学、資金の流れの全てが原油価格の一時的な支援要因になる可能性があるという。

北海ブレント先物は7日、1.85ドル(2.42%)高の1バレル=78.33ドルで終了。米WTI原油先物原油は2.03ドル(2.77%)高の75.23ドルだった。

5日にはブレントは1月上旬以来の安値、WTIは2月以来の安値を付けていた。軟調な米雇用統計を受けた米景気後退懸念から世界的に株価が急落したことが背景。

シティは「ブレント価格は再び80ドル台前半から半ばまで反発する可能性がある。その時点で再び強気売りを推奨する」とした。

「今のところ、原油価格は(地政学的)リスクにほとんど反応しておらず、おそらく紛争から実際に現物の混乱に至る可能性は低いとみられている。それでも、誤算は予期せぬ事態のエスカレーションにつながる可能性がある」と指摘した。